どーも、めみぃです。
最近、書店でよく目にする韓国人著者のエッセイ。
気になっている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、私もその一人です。
ゆるくて可愛いイラストと、絶妙なカラーリングに思わず手が伸びてしまうその気持ち、分かります。
眺めているだけでも幸せな気持ちになれる韓国エッセイなので、パケ買い(表紙買い?)もありですが、
読んでいるうちに心がほっとして、思わず涙が溢れてくるような、そんなエッセイたちばかりです。
そんな素敵な面が伝われば良いなあと思っています。
それでは、どうぞ!
おすすめエッセイ5選
私は私のままで生きることにした/キム・スヒョン
イラストレーターで作家の、キム・スヒョンさんのエッセイです。
子どもの頃私たちは、将来の自分が特別な何かになることを、漠然と夢見ていました。
でも、どうして特別な存在になりたいのか、考えたことはありませんでした。
世の中の役に立つため?
社会的に認められるため?
人から評価されるため?
はっきりと分からないまま、一生懸命勉強をして、良い大学に入って、安定した仕事に就いたけれど、ふと気が付いたときには平凡な大人になっていました。
そうやって、何もかも中途半端なまま大人になった平凡な人たちが、自分を認めて愛する方法を教えてくれるのがこの本です。
私は、今から半年前に仕事を辞めました。
でも、その決断にはかなりの時間がかかりました。
今思うと、仕事をしばらく離れられなかったのは、正社員として働くことで社会に認められているような感覚があったからだと思います。
正社員でなくなった自分がみじめに思えて。
どうして私たちは自分をみじめだと思うのか、何が私たちをみじめにしているのか。
その答えに気が付くと、昨日まで退屈だった人生が輝いて見えるようになるかもしれません。
今、私は日々の輝きを体中で感じています。
何が正解なのかも分からないこの世の中で、世間から価値のない人間だと言われても、私は私を大切にして、自分らしく堂々と生きていればいい。
この本がそう思わせてくれました。
一生懸命に働き、愛する人たちとおしゃべりをして、いっしょにおいしいものを食べ、好きな歌や本を楽しみ、天気がよい日には日光浴をすること。私は、この日常の温かさが、よい人生のすべてだと思う。
私は私のままで生きることにした/キム・スヒョン
あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン
イラストレーターで作家の、ハ・ワンさんのエッセイです。
私たちは、競争社会に生きていると言われますよね。
いつも勝ち負けが決められる中、勝つことで初めて心穏やかでいられる、そんな社会です。
勝つ人がいれば、負ける人もいます。
でも、それって誰に勝って誰に負けているんでしょうか。
私は仕事を辞めたとき、まるで参加していたレースを棄権したような気持ちになりました。
でも、それが一体何のレースだったのか、どれだけ考えても検討もつかないんです。
私たちは、幼いころから「一生懸命やりなさい」「諦めずにやりなさい」と教えられてきました。
しかし、大人に近づくにつれて、努力は必ずしも実るわけではないということに、薄々感づいてしまったのは私だけですか…?
これまでがむしゃらに毎日を生きながら、漠然と抱いていたモヤモヤの正体を、ハ・ワンさんの人生を通して知ることとなりました。
人は一生懸命になりすぎると、一つの物事に執着してしまって、周りが見えなくなることがあります。
でも、実際にはこの世の中にはたくさんの選択肢が存在します。
一つの物事に執着し過ぎるということは、他の選択肢を諦めているということかもしれません。
諦めるって、なんだか悪いことのようですが、実はすごいことだったりします。
周りからの評価のためではなく、”マイウェイ”を生きられたらきっと幸せですよね。
ユーモアあふれる語り口で描かれるハ・ワンさんの人柄にも癒される一冊です。
自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりするんだろう?
あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン
+1㎝たった1㎝の差があなたの世界をがらりと変える/キム・ウンジュ、ヤン・ヒョンジョン
キム・ウンジュさんの「たった1㎝で世界を変えてしまう言葉たち」と、ヤン・ヒョンジョンさんの「魅力的な色使いのイラスト」に心がスッと軽くなる不思議な一冊です。
絵日記のような感覚で、視覚的にも楽しくてどんどん読み進められます。
たった1㎝見方を変えるだけで、世界は180度ちがって見えてきたりするものです。
ふとした時に「なんだか幸せじゃない」と感じることってありませんか?
他人の幸せを純粋に喜べなかったり、頑張りが報われなかったり。
現代の幸せを測る尺度って、比較がしやすいように数字やラベルで分けられているような気がします。
良いマンションに住んでいるか、良い車に乗っているか、年収がいくらか…。
私たちはつい幸せを他人と競って追いかけがちだ。でも、それだけを求めると心の底から感じる自然な幸せを忘れてしまい永遠に満たされなくなってしまうだろう。
+1㎝ たった1㎝の差があなたの世界をがらりと変える/キム・ウンジュ、ヤン・ヒョンジョン
職場の同僚が悪口を言ったとしても、昔から知っている人はきっと自分を正しく評価してくれます。
自分をよく知っている大切な人がくれる愛の確かさと、よく知りもしない他人が与える痛みは決して釣り合うことはありません。
何かに悩んだ時、この本を開くと前に進むヒントがきっと見つかります。
仕事、人付き合い、恋愛、夢。今の人生になんとなく「満たされていない」と感じる人にぜひ読んでみてほしい一冊です。
死にたいけどトッポッキは食べたい/ペク・セヒ
我慢できないほどつらい時にも、友達の冗談に笑ってみたり、そうしながら心のどこかで虚しさを感じる、そんなときってありますよね。
ひどく憂鬱なわけでも、幸せなわけでもない、そんな捉えどころのない気分に長年悩んだ著者、ペク・セヒさんが誰かの共感を得たかったように、
今ひとりで悩んでいる人のために自分の存在を知らせようと書いた一冊です。
気分変調症(軽い憂鬱症状が続く状態)に悩んだペク・セヒさんの治療の記録で、カウンセリングでの先生とのやり取りと、自身の気持ちの変化に触れています。
インスタグラムでキラキラと輝いている人を見ると、自分と比較して落ち込むこと、ありますよね。
境遇もなにもかも違うその人と自分を比べる必要はないし、私はありのままの私を愛してあげたら良いのだと、心の中では分かっているんですが、
そう自分に言い聞かせている一方で、コンプレックスを余計に気にしてしまう自分がいて嫌になります。
矛盾した気持ちを抱えることの多いこの世の中で、行き場のない憂鬱を感じる。
そんなとき、この本を手に取ってみると、ペク・セヒさんの真っすぐで曇りのない表現に、きっと救われるはずです。
大丈夫、影のない人は光を理解できない
死にたいけどトッポッキは食べたい/ペク・セヒ
怠けているのではなく、充電中です。/ダンシングスネイル
イラストエッセイ作家であるダンシングスネイルさんの著書です。
大人でも子供でもない世の中のすべての「コドモオトナ」たちへ「あなただけじゃないから大丈夫」という励ましのメッセージになることを願い書かれた一冊です。
誰にでも訪れる、何をしても憂鬱な瞬間。
そんな人生のスランプを克服する、小さいけれど確実な心の充電法を教えてくれます。
ダンシングスネイルさんが「ウチ族」「ソト族」と呼んでいるように、世の中には、家でくつろぐことでエネルギーが充電される人と、外での活動を通してエネルギーを得る人がいます。
心が疲れているときには、月に2回友人との約束があるだけで憂鬱になることがあります。
そんな私は、ウチ族なのだと思います。
ここでダンシングスネイルさんが伝えてくれているのは、ウチ族が変というわけではないということ。
自分がいちばん自然体でいられるときは、自分のことも自分の周りの人のことも大切にできるときです。他にも、
「ネガティブな考えばかりが浮かぶとき」
「考えが後から後から湧いてきてくるしいとき」
「自分の人生だけ足踏み状態のような気がするとき」
そんな瞬間に悩まされる心の充電法を、穏やかなイラストとともに紹介しています。
大きくて確かな幸せを追い求めなくても、なかなか悪くない1日と出会う方法は決して難しくない。
怠けてるのでなく、充電中です。/ダンシングスネイル
さいごに
今回は韓国エッセイ5選をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
私自身も韓国好きなので、新たな韓国の文化に触れられたような感覚になって、読みながら心躍りました。
表紙を眺めているだけで癒しを与えてくれる韓国エッセイたちを、皆さんも一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
何かに行き詰ったとき、無気力でなにもやる気が起きないとき、そんなときに気軽に読み返すことのできる本たちです。
きっと、あなたを救ってくれる言葉に出会えると思います。
それでは、今回はこのへんで。
終わりですっ!
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