SNSを利用する中で、こんな風に感じたことがありませんか?
SNSを見ていると気分が落ち込んでくる…。
自分も発信してみようと思うけど、いつも結局やめてしまう…。
私はSNSを見ていると、なぜか焦りや不安が生まれます。
SNSにもいろんな種類があります。
- Instagram(インスタグラム)
- Twitter(ツイッター)
- Facebook(フェイスブック)
- YouTube(ユーチューブ)
- LINE(ライン) などなど…。
私も上にあるSNSのほとんどを利用したことがありますが、最近は一部のSNSと距離を取って過ごすようにしています。
HSPの中には、私と同じようにSNSとの付き合い方で悩んでいる人が多いのではないでしょうか。
- SNSが苦手
- SNSに疲れてしまった
というHSPさんにとってこの記事が、SNSとの付き合い方を考える上でのヒントになればと思います。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
HSPがSNSで陥りやすい状況
人と自分を比べて落ち込む
この状況に陥りやすいのが、インスタグラムです。
インスタグラムには、世界各国の人々によって写真や動画がメインで投稿されています。
その中には、見ていて羨ましくなるような生活をしている人が大勢いますよね。
見ない方がいいと分かっていても、なぜか見てしまうあの時の好奇心ほど怖いものはないです。
好奇心から他人のきらびやかな生活を覗き見た結果、その代償に取り残されるのは「みじめさ」です。
この感覚を味わったことのある人は多いと思います。
人は、自分と他人を比べることで、自分の足りないところを探し出して落ち込んでしまう生き物です。
SNSが流行する前、比較対象は親戚や友人のような身近な人に限定されていました。
それが今や、SNS上のあらゆる人が比較対象になっているので、自分の足りない部分を探し出すのは、ある意味簡単です。
もしかすると人間は、人生の大事な時間を、自分の幸せな時間を探すより、不幸な時間を探すことに費やしているのかも。
あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン
SNSをみて過ごした時間を後悔
上の項目は、HSPに限らずSNSを利用する人の多くが経験する状況だと言えます。
それ以上にHSPさんがしんどい思いをするのが、必要以上に自分の行動を責めてしまうときです。
多くのSNSには、自分の興味がある項目を自動的に表示する機能があって、投稿も次から次へと流れてきますよね。
スクロールする指を止めるタイミングを見失ってしまいます。
そうして過ごすうちに、
「ああ、もう1時間経った」
「ああ、もう夕方だ」
「あれ?今日ほとんどSNS見て過ごしてた」
この状況自体は誰にでも起こり得ることなんですが、HSPさんはこの状況にひどく落ち込んでしまいます。
一日何もせずにSNSをみて過ごした時間を後悔して、そんな自分の行動を強く責めてしまうからです。
課題を後回しにして、いろいろと理由をつけながら時間を延長してしまうんですよね…。
私も、そんな自分の意思の弱さに後からイライラすることがあります。
溢れる情報に溺れてしまう
SNSには、世界中から発信される莫大な数の情報が溢れているので、
物事にじっくり深く向き合うHSPさんの脳では瞬時に処理できない場合もあります。
例えば、下にあるような感じです。
- 数えきれないほどの情報に、何を信じれば良いのか分からず怖くなる
- ビジネスの勧誘アカウントからのフォローやダイレクトメッセージに動揺する
- 突然表示された暴力的な投稿をみて、その後数日間落ち込む
- 投稿の端々からお金の匂いがして(勝手に)怖くなる
- 専門家でない人の発信が拡散されているのをみて(勝手に)ハラハラする
「私はただ、純粋にSNSを楽しみたいのに」
そう思っていても、SNSを利用する上で考えることは結構多いです。
タフな人が気にしないようなことでも気にしてしまう、HSPさんだからこそです。
情報の波にのまれて船酔い気味です。
人にどう思われるか心配しすぎてしまう
SNSで自分から発信することは、得意ですか?苦手ですか?
私は苦手です…。
SNSは見る専門で、投稿はほとんどしません。
ひとつ投稿する間にもいろんなことを考えしまって、なかなか最後の投稿ボタンが押せません。
- 誰が読んでも分かるような文章になっているか
- 正しい日本語が使えているか
- 誰かが不快になるような内容ではないか
- そもそも私の投稿なんかに興味のある人がいるのか
こんなことを考えているうちに、投稿するのが怖くなって下書きばかりが増えていくんです…。
ひとつ投稿するだけでも、相当な時間と気力と体力が必要になります。
それはラインのようなチャット形式のSNSでも同じです。
- 言葉遣いが偉そうでないか
- 敬語が正しく使えているか
- 絵文字は使った方がいいか
自分宛てに送られてきたメッセージもかなり深読みしてしまうタイプなので、自分から送る時にも、文面はかなり悩みます。
ラインのやりとりは、わりと大仕事です(けど電話よりはだいぶまし)。
HSPがSNSとうまく付き合うために
SNSと程よい距離を保つ
ありきたりかもしれませんが、これに尽きます。
SNSを見て落ち込むのであれば、見ないのがいちばんです。
記事の冒頭にも書いたんですが、私も最近は一部のSNSと距離を取るようにしています。
私にとってSNSは情報収集に役立つツールですが、見なくても生活に支障はありません。
完全な「SNS断ち」より、SNSを使う時間や場面を限定する方が合っている人もいると思います。
- SNSを見るのは一日15分だけ
- SNSを見るのは通勤(通学)時間だけ
- ニュースや災害情報など公式情報を得るためだけに使う
自分をみじめに感じて自尊心が下がっているときって、そのことばかり考えてしまって、
視野がものすごく狭まっている気がします。
私の場合は、SNSと距離を置くことで視野を広く保てるようになりました。
自分の周りにある幸せに気付きやすくなったという方が近いかもしれません。
暇な時間には本を読んだり、普段掃除しないところを掃除したり、
花壇の花からエネルギーをもらったり、家族との会話で幸せを感じたり。
そうすると、一日を終えたときの気持ちが全然違うんです。
一日を棒に振ったときのあのモヤモヤが残りません。
SNSと距離を置いて気付いたこと
この間、友達が共通の知り合いA子について教えてくれました。
A子、赤ちゃんができたみたいやね。
インスタグラムに投稿していたらしいんですが、私はその投稿を見ていないので知りませんでした。
その時「知らないってだけでこんなに楽なのか!」と。
SNSと距離を置くことで生まれる良い影響を実感しました(結局友達から聞いちゃいましたけどね)。
A子は専業主婦らしいのですが、その暮らしぶりは結構派手でした。
日々家計簿とにらめっこしている私たちは前々から、A子の投稿を見て羨むふりをしながら、心の底には妬む気持ちがあったのだと思います。
そして、その瞬間私たちは、自分の周りにある幸せのことなんて見失っているんです。
負けというのは、他人をうらやましがることではなく、自分が持っているものを忘れてしまうこと
私は私のままで生きることにした/キム・スヒョン
さいごに
SNSによって相性もあると思います。
SNS上で誰かとつながっていることで安心できるという人もいますし、
文字にして発信することで考えが整理されるという人もいます。
こころが元気なときだけ見るというのもありだと思います。
その時々の自分の気持ちに注目しながら、SNSとの良い距離感を掴んでいけたらいいですよね。
おわりです。
それでは!
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