日ごろ、こんな風に感じることがありませんか?
- 気にしすぎと分かっていても気にしてしまう自分が嫌だ
- 自分は求められた通りの成果が出せているんだろうか
- もっとタフに生きられたら色んなことを楽しめたのかな
私も自分だけが周りと違うような気がして、周りから取り残されているように感じることがあります。
周りが盛り上がっている中、疲れきっている自分が嫌になるときもあります。
この記事で伝えたいことは、私たちHSPが持っている繊細さや敏感さは、私たちを制約するだけではないということです。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
自分のすきなところを思い出してみる
私もHSPの不利な面ばかりを気にして生きてきた人間です。
過去形で話してますが「今は不利な面が全く気になっていない」なんて言ったら嘘になります。
- 人としばらく一緒にいるだけで疲れてしまう
- ちょっとした音が気になってイライラしてしまう
- 人の些細な言動が胸に鋭く突き刺さる
- 悲しみを長く引きずってしまう
けれど最近は、自分の嫌な面と同じくらい、自分の良い面にも気付けるようになってきています。
- 他人のエピソードにも共感して一緒に涙できる
- 日常の小さな幸せに気づいて感動できる
- まじめで自分にも他人にも嘘がつけない
- 人のちょっとした気持ちの変化にも気づける
以前はこんな自分の一面すら良くないことのように思って、煩わしく感じていたんですけどね。
自己評価が低いHSP
以前別の記事にも書いたんですが、HSPの多くは自尊心が低いと言われています。
最近になって少しずつHSPというものが認知されてきましたが、
これまでHSPは、自分とは真逆のタイプの行動が評価される社会で生きてきました。
HSPのようにじっくり考えて行動に移すタイプよりも、何にでも果敢に挑戦するタイプの方が好まれる傾向がありますよね。
私も、元気で何でもそつなくこなす人を懸命に演じてきたように思います。
本当の私は、急な環境の変化も新たな仕事への挑戦も苦手ですが、求められたときには二つ返事で請け負ってきました。
その方がこの社会では評価されやすいと感じていたからです。
そうするうちに、周りからの評価は高くなっていきましたが、新たに求められることも増えていき、
自分の心はすり減る一方でした。
HSPの自己評価が低い理由
もしかすると、幼少期に周りの大人から大多数が好む趣向を押し付けられたことがあるかもしれません。
そうでなくても、なんとなく良くない雰囲気を察知して、自分で趣向をずらしたことがあるかもしれません。
そんな経験をしたら、繊細で敏感な自分のことを低く評価してしまうのも無理ありませんよね。
仕事や日常生活で、周りの期待に応えるために違う自分を演じてはいませんか?
そこに違和感を覚えているのであれば「ありのままの自分」はどんな人か改めて考えてみると、
心持ちがすこし違ってくるかもしれません。
その第一歩として、自分のことを「量」ではなく「質」で評価するようにしましょう。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち/イルセ・サン
「量」より「質」で評価する
HSPの言動ひとつひとつが、とても質の高いものです。
そのことに、なんとなく気付いているHSPも多いと思います。
タフな人と同じ量で戦おうとすると、結果的にHSPは、タフな人の何倍も広くて深い考えを巡らせることになります。
けれど、HSPの持つ広くて深い思考は、その量を質で取り返せるだけの価値があります。
私自身もずっと、特に大学時代は、周りと比べて自分ができないことばかりに目が向いてしまっていました。
- 授業中、考えがまとまらなくて瞬時に意見が言えない
- 資料作成に時間がかかってしまう
でも、自分だからできることに目を向けるべきだったと思うんです。
- 翌週提出のレポートには、教授もうなる内容を書けた
- 妥協せず課題に取り組む姿勢を評価してもらえた
できないことに目はいくけれど
もしかすると人間は、人生の大事な時間を、自分の幸せな時間を探すより、不幸な時間を探すことに費やしているのかも。
あやうく一生懸命生きるところだった/ハ・ワン
不思議なことに、人はできないことにとらわれがちです。
自分を他人とを比べることで、自分の足りないところを探し出しては落ち込んでいきます。
私たちHSPは、タフな人のようにずっと「ON」の状態ではいられません。
そのことに目がいきがちですが、
同じ会に出席して、HSPだけが短時間で帰ることになったとしても、その短時間の間にタフな人以上の経験を得ていると思うんです。
それだけ、HSPが考えていることは、常に思慮深くて貴重だからです。
そんな大切なことに私たち自身もなかなか目が行かないんです。
負けというのは、他人をうらやましがることではなく、自分が持っているものを忘れてしまうこと
私は私のままで生きることにした/キム・スヒョン
さいごに
自分の素敵な面に目を向けて、自分らしい生活を送れたらハッピーですが、
置かれている環境によっては、違った自分を演じ続けていく人もいると思います。
というか、そういう人が大半なような気がしています。
だからこそ、自分の好きなところ、自分の大切にしていることを見失わずにいたいですよね。
そこさえくっきりと見えていたら、できない面の方がぼやけていくような気がしています。
HSPが「自分らしく生きる」ってどういうことか、
HSPの私たち自身も実はぼんやりとしか分かっていないのでは?と感じることがあります。
今より少しでも気持ちが楽になるように。
まずは、そんな風に考えながら自分自身と向き合っていたら、そのうち分かってくるのかな。
そんな感じで、今回はこの辺りで終わっておきます。
それでは!
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