毎日、仕事を終える頃には力を使い果たして、へとへとではありませんか?
仕事との付き合い方で悩んでいるHSPは多いです。
仕事が終わる頃には、何も考えられないくらいに疲れきってる…。
家に帰っても仕事であった嫌なことを思い出してしまって…。
私も、フルタイムで働いていた時は特にそうでした。
仕事とプライベートを上手く切り替えられなくて悩む人もいます。
この記事が、そんな皆さんの気持ちに寄り添えるものになれたら嬉しいです。
- HSPさんが仕事で疲れきってしまう理由
- HSPさんが仕事をする上で大切にしたいこと
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
HSPが仕事で疲れてしまうわけ
相手の気持ちを察知できるから
HSPは、共感力が高くて相手に感情移入することができます。
相手の気持ちを敏感に察知する力は、人と関わる仕事で発揮されることが多いです。
けれど、共感力が高いがゆえに相手の気持ちに自分も左右されてしまうことがあります。
そんなHSPは、仕事中もとにかくたくさんのことに意識を張り巡らせているので、
その日使えるエネルギーを仕事でほとんど使ってしまうんです。
他人の苦しみを他人事とは捉えられなくて、仕事で起きたことを家庭に持ち帰って悩んでしまうこともあります。
病院で働いていたころ、家に帰っても患者さんのことを考えていました。
「もし自分自身が患者さんだったら?」「自分の家族が患者さんだったら?」
そんな風に考えて、患者さんに感情移入してしまっていました。
良くないとは分かっていながら、どうしても考えてしまうんですよね…。
本来感じなくていい罪悪感まで感じてしまうから
HSPはその共感力の高さゆえに、本来感じなくていい罪悪感まで感じていることがあります。
新入職員Aさんの話
Aさんはおっちょこちょいなタイプで、ミスが続いていたため、上司からの風当たりが強かったんです。
ただ、Aさん自身に悪気は全くなく常に一生懸命だったので、私はその状況をどうにかできないか悩みました。
Aさんが仕事を辞めてしまわないか心配でした。
「少々おせっかいかな」とも思いながら、そのことを人に相談してみると、返ってきたのはこんな反応ばかりでした。
- 「Aさんにその仕事が合わないだけじゃない?」
- 「あなたが優しすぎるんだよ」
- 「あなたが悩んでどうにかなる問題じゃないと思うよ」
なんだか冷たい反応のようにも思えますが、
確かに、私が悩んでいたことって、私がどれだけ悩んでもどうすることもできない問題だったんですよね。
Aさんを助けたいという気持ちだけが先走っていました。
自分の力が及ばないことにまで、エネルギーを使ってしまっている状況だったんです。
このことに初めから気づいていたら、Aさんの件をもう少し「他人事」として捉えることが出来ていたかもしれません。
タフな人のアドバイスが、自分を楽にしてくれることもあります。
危機管理能力が高いから
あなたは新しい物事に取り組むとき、どちらのタイプですか?
- まずは挑戦してみて、試行錯誤を繰り返すタイプ
- 始める前に熟考するタイプ
HSPには、2のタイプの人が多いと言われています。
言葉にしたり行動に移したりする前に、よーく考えます。
会話を始める前にいくつかのパターンを想定しておいたことがありませんか?
私は、仕事で特に重要な電話をする前、カンペを作っていました。
もしも相手が「はい」と答えたらこんな風に言って、「いいえ」と答えたらこんな風に言って…と。
できる限りたくさんのパターンを想定して、どんな回答にも対応できるように準備していました。
物事が起きる前からたくさんのことを考えるので、その分行動に移すのが遅くなってしまうことはあります。
けれど、この事前準備のおかげで失敗を未然に防げることもたくさんあります。
「こんなことが起こり得るかも」と想像力を働かせられるのはHSPの能力の一つです。
だからこそ、色んな事に考えを巡らせて誰よりも繊細に情報をキャッチしているから、知らず知らずに疲れきってしまうのも納得ですよね…。
自分に合った方法で大丈夫
ときどき「考えていてもきりがないから、一度挑戦してみよう」と思いきる時がありますが、大抵は後悔します。
HSPのエネルギーは限られているので、思わぬ事態が起きたとき、対処に要するエネルギーが大きすぎるからです。
結局は「自分のやり方」でやった方が良いんだと改めて思うんです。
先輩や上司と同じようにできないと焦ることもありますよね。
けれど、その丁寧な仕事ぶりが評価されることがありませんか?
HSPの感覚では当たり前のことが、タフな人にとっては貴重な情報になることは多いです。
あなたが自然に選んでいる方法は、あなたに合った方法だと思うんです。
その方法があなたの良さを引き出している場合もあります。
HSPに向いている仕事
よくHSPに向いている仕事として、サービス業など人と関わる仕事が挙げられています。
確かに私も、人の気持ちに寄り添えるHSPは人と関わらなければもったいないと感じます。
ぶっきらぼうな店員さんにモヤモヤして「自分だったらお客さんをこんな気持ちにはさせないのにな」なんて考えることありますよね。
けれど、やみくもに「人と関わる仕事がおすすめ」とは言えないのが正直なところです。
私自身も、自分には人と関わる仕事が向いていると思うんですが、人と関わることによるエネルギーの消耗が凄まじいからです。
共感力が高い分、自分のケアを怠らないようにしなければつぶれてしまいます。
その「ケア」ができるかできないかによっても、向いている仕事って変わってくると思うんです。
そしてそれは、自分や自分をよく知る人と相談しながら少しずつ分かってくるものですし、
天職に出会うための転職は必要だとも思っています。
さいごに
ここまで、HSPと仕事についてお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
ベラベラと偉そうに語っている私も、実は自分のケアができずに仕事でつぶれてしまった身です。
今回の記事は、過去の自分に伝える感覚で書いていました。
私もあなたも、いつか自分に合った仕事のスタイルと出会えますように。
おわりです!
それでは。
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