あのとき、こうするべきだったのに…。
自分や他人の言動に対してこんな風に考えた経験がありませんか?
HSPさんは、真面目すぎるがゆえに「~すべき」と、自分や他人を道徳的に評価してしまうことがあります。
- ~すべき:(常識的に・道徳的に)~した方が良い・~するのが当然だ
その結果、自分の言動を後悔したり、他人の言動を許せなかったり。
そんなことを繰り返すうちに、人間関係に疲れてしまうのかもしれません。
今回は、そんなHSPさんが普段から抱える”モヤモヤ”を少しでも解消できるヒントになればと思い、記事を書きました。
良かったら読んでみてください。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
HSPが求める基準は高い
以前別の記事にも書いたのですが、HSPさんが自分に求める基準はかなり高いです。
自分で高い基準を設けて、その基準を満たせなかった場合に自分自身を責めてしまいます。
そして、他の人よりも自分自身に対して、道徳的な基準を設ける傾向があります。
- 「自分だけは、どんなときも誠実でいるべきだ」
- 「両親が学費を払ってくれたのだから、自分は勤勉であるべきだ」
- 「友達から電話があったとき、もっと感激すべきだった」
私は、常に正しい人間でいなければならないと自分に言い聞かせています。
他人を自分の基準に当てはめてしまう?
HSPさんは、他人に優しく自分に厳しいです。
他人を責めるよりも自分自身を責めることに慣れてしまっています。
ですが、他人の言動を自分が設けた高い基準と照らし合わせて、モヤモヤしてしまうこともあるのではないでしょうか。
- 「あの人はもっと誠実であるべきだ」
- 「両親が学費を払ってくれたのだから、あの人は勤勉であるべきだ」
- 「友達は、私が電話したときもっと感激すべきだった」
けれどHSPさんは、他人を自分の基準で評価することが、あまりよくないことだということも分かっているはずです。
だからこそ、その狭間で葛藤を抱えてしまうんですよね。
「希望」と「願い」のちがい
願いと希望は区別できます。希望はできる限り、現実と一致させなければなりません。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち/イルセ・サン
その反対に、願いは完全に非現実的なものでいいのです。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち/イルセ・サン
ここでいう希望というのは「~すべき」と考えること。
願いというのは「~だったらいいのに」と考えることをいいます。
- 希望 ⇒ 「~すべき」
- 願い ⇒ 「~だったらいいのに」
「~すべき」から「~だったらいいのに」へ
「~すべき」は「~だったらいいのに」に変換することができます。
「私もあの人のようにすべきだった」
⇩
「私もあの人のようにできたらよかったのに」
もし「~すべき」と思っていることが自分の力が及ばないことだった場合、
「~すべき」と道徳化した基準で向き合うよりも「~だったらいいのに」と願う方が気持ちが楽になる感じがしませんか?
たとえば、パートナーに内面を変えてほしいと希望しても、人の内面はそう簡単に変わるものではありませんよね。
「変わるべき」とどれだけ希望しても、変わらない現実との落差に嫌になるばかりです。
非現実的な希望にエネルギーを注ぐばかりで、最終的にはそれらが無駄になってしまうことすらあります。
「~だったらいいのに」の先
パートナーに対する「希望」が「願い」に変わった瞬間、行き場のないモヤモヤは軽減するかもしれません。
願いは必ず叶うものではない分、良くも悪くも諦めがつくからです。
「願い」は非現実的でもいいですもんね。
それから、願いは自分自身が考えて決まるものではありません。
本当の願いを知るためには、自分の心に耳を傾ける必要があります。
実際の自分の生活が願っていた生活とかけ離れている場合、多くの人は虚しさや悲しみを抱きます。
けれど、希望が実現しなかった時のような怒りや後悔の感情が生まれることは少ないです。
全てのHSPさんが私と同じかどうかは分かりませんが、
私は、怒りや後悔を見て見ぬふりして過ごすよりも、願いや幻想を抱きながら悲しみと寄り添って生きる方が自分らしいと感じるんです。
回りくどい言い方をしてしまいました。
本来の自分が「願う」ことは「~すべき」と自分や他人を評価することではないということです。
怒りを悲しみに変える
怒りを感じるとき、自分自身が「~すべき」と思う物事と戦っていることが多いです。
自分がその状況を変えたいと思う希望があるということです。
「あの人はこうすべきなのに、どうしてしてくれないんだ」
怒りのエネルギーはとても強力なので、状況を変えられる場合もあると思います。
怖いのは、状況を変えられなかった場合です。
怒りの裏には、それまで自分自身が直視できなかった本当の感情が潜んでいることがあります。
直視できない感情を怒りでごまかしてしまうことがあるんです。
自分自身が怒りの裏に潜む現実としっかり向き合えた時、その怒りは悲しみに変わります。
悲しみが怒りと違うのは、悲しみの先には癒しや思いやりが待っているというところです。
怒りが消えることはないけれど、悲しみは周りの癒しや思いやりを受けて、乗り越えることができるんです。
まずは「~すべき」の裏に潜む気持ちに寄り添ってみてください。
さいごに
最終的にすごく壮大な話になってしまいましたが、HSPさんがごく自然にしていることが、HSPさん自身を苦しめている場合は多いです。
「もう少し肩の力を抜いて良いよ」といわれても、肩の力をどうやって抜いたら良いか分からないんですよね…。
その一つのヒントが「~だったらいいのに」です。
そういえば昔「そうだったらいいのにな」っていう童謡があったな~と。
「サンタクロースをつかまえて、うちだけ毎晩クリスマス。そうだったらいいのにな。そうだったらいいのにな。」
おわりです。
それではっ!
コメント
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