たぶん本心で言ってないんだろうな…。
人と話す中で、こんな風に感じたことありませんか?
なぜだか、なんとなく分かってしまうんですよね。
相手の普段と違う表情や仕草に気付くと「自分が何かしてしまったかな…」と悩んでしまいますよね。
信じて疑わなかった人に裏切られたように感じてしまうこともあります。
気付かなければ傷つかないのに…と思うこともありますが、それが無理なのも分かっているから嫌になります。
今回は、HSPが人の嘘に気付いてしまう理由と嘘を察知することで起こることについて書いてみました。
良かったら読んでみてください。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
HSPはなぜ嘘に気付いてしまうのか
「あ、今この人嘘ついてるかも」
はっきりとした根拠があるわけではないんですが、そう感じることがあるんですよね。
それは、相手の表情のちょっとした変化や、声のトーンから「何かがいつもと違う?」という感じで。
その人が、嘘をつくのが下手くそだっただけかもしれませんが、その嘘にHSPさんが気付きやすいことは確かです。
HSPさんはタフな人以上に、いつも自分の周りで起きる変化を繊細にキャッチしているので、これは何も不思議なことではありません。
ネガティブな想像を繰り広げてしまう
いちばん嫌なのは、相手が本当に嘘をついているか確信もないまま、自分の中でネガティブな想像が膨らんでしまうことではないでしょうか。
普通だったら嘘をついている(かもしれない)相手に腹が立つものですが、HSPさんは自分に原因がないか探ってしまいます。
「この人、嘘をついているかも」と感じても、その核心には触れられないまま「私、あの人に何かしてしまったかな」と一人で悩んでしまうんです。
持ち前の想像力ばかりが膨らんでいって、なんだか相手に裏切られたような気持ちにもなってきます。
何か思い当たる節があるのであれば相手に謝罪することもできますが、そうでないときもありますよね。
けれど、嘘をつかれたからといって、必ずしもあなたに原因があるとは限りません。
嘘をつくのもつかないのも、結局は相手次第なんです。
常に疑う癖がついていないか
私は、嘘か本当かを察知するより前に、相手の言動を疑っている自分に気付いています。
「その言葉は本心だろうか」と考えて、素直に受け止められないことが多いです。
大人の社交辞令にもモヤモヤします。
相手と常に誠実に向き合おうとするHSPさんだからこそ、裏切られたときの代償は大きいです。
だから、真っ先に疑って警戒してしまうのは、自分の心を守る上である意味賢明なことなのかもしれません。
その方が、本当に裏切られてしまったときのショックを和らげることができますもんね。
自分と相手との間に境界線を引いて、客観的に状況を見ることも大切です。
嘘に気付かずにいるのは難しい
「自分が気付きさえしなければ、相手を疑わずにいられたのに」
そう思うこともありますが、HSPさんが相手の嘘に気づかずにいることはなかなか難しいです。
相手が思っていることや感じていることにも、おおいに共感できるHSPさんにとって、相手の嘘に気付いてしまうのは、ごく自然で当たり前のことだからです。
そして私たちが、タフな人のように物事を軽く受け止められるようになるというのも、これまた簡単ではありません。
嘘に気付いて良いこともある
人の嘘に気付くことで嫌な気持ちになることも多いですが、良いこともあります。
相手の本音に気付くことができる
嘘をつくことは良いことではないですが、事情があって嘘をついてしまう人もいます。
もしかすると相手は、人には言えない悩みを抱えているかもしれません。
本当は本音をこぼしたいけれど、誰かを守るために嘘をつかないといけない状況かもしれません。
相手の本音を察知できるのはHSPさんの強みです。
言葉の裏に潜んだ本音に気付いてもらったとき「この人は私と真剣に向き合ってくれているんだな」って思えますもんね。
あなたの繊細なアンテナが、大切な家族や友人を助けられることもあります。
自分を守ることができる
HSPさんの繊細さと危機管理能力とが合わさって、その力が発揮される場面は多いです。
相手の表情の曇りに気づいたら、すぐに謝って和解できる場合もありますし、相手の気持ちに寄り添った意見を言える場合もあります。
相手との関係を考えるきっかけになることもあります。
また、嘘を早めに察知することで、それが本当になった時のために心の準備ができます。
疑惑が本当になった時のショックは大きいですけどね。
寝耳に水で知るよりは、ましかもしれません。
HSPも嘘をつくことはある
HSPさんにも、嘘をつくときはありますよね。
けれどそのほとんどは、人を傷つけないための優しい嘘か、頑張りすぎるときの嘘ではないでしょうか。
どちらも人の気持ちを考えて配慮する中で生まれる温かい嘘です。
物心ついたときから周りの嘘に惑わされてきたHSPさんだから、誰かを欺くような嘘はなかなかつけないのかもしれません。
私はその他に「自分が必要以上に傷つかないための嘘」はついて良いことにしています。
ただ、嘘をつくってまあまあ難しいのです。
さいごに
みんなが誠実に生きたらこの世の中は平和になるのに。
なんて漠然と考えることがありますが、そうもいきません。
でも、最近は「それはそれでいいのかな」と思ったり。
とにかく自分だけは誠実でいようと思いながら生きています。
何よりも自分が誠実であることが、自分自身を守ってくれるように感じるからです。
そのうちに「あ、今嘘ついてるね~」って心の中で笑えるくらいになってやる!という気合いではおります。
いまのところ、全然だめですが。
気合いは大事です。
今回はこの辺りで終わっておきます。
それでは!
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