HSP関連の本がたくさんありすぎて、どれを読めばいいか分からない。
という人に、おすすめしたい本をご紹介します。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
「鈍感な世界に生きる敏感な人たち/イルセ・サン
デンマークで牧師として、心理療法士として、多くのHSPの人と対話を重ねてきたイルセ・サンさんの著書です。
イルセ・サンさん自身もHSPです。
この本を出版しているディスカヴァー・トゥエンティワンの編集者の方も紹介していました。
大学3回生のとき、書店の隅にあったこの本を見つけて、その日のうちに最後まで読みました。
今でこそHSP関連の本を多く見かけるようになりましたが、その頃書店に置いてある本はごくわずかでした。
あなたは「神経質」でも、「忍耐力がない」わけでもありません。敏感さは愛すべき「能力」です。
鈍感な世界に生きる敏感な人たち/イルセ・サン
読み終わるころには、それまで感じていた違和感の正体が分かった感覚で、気持ちが楽になっていたのを覚えています。
自分のことを好きでいたい
これまで、いろんなHSPの本を読んできました。
こんな風に思っていたのは、私だけじゃなかったんだ。
今日からこの方法を実践してみたら、少し生きやすくなるかな。
と思わせてくれる本は、たくさんあります。
そんな中、この本が私の中で特別なのは、私自身を好きにさせてくれたからです。
この本をおすすめしたい一番の理由です。
人より敏感なことで、それまで「どうして自分は、皆と同じようにできないのか?」
と思っていたことが、実は皆には無い自分の長所だったって知った時、
人より敏感な自分が、少し自慢げな存在に思えてきます。
自分を好きになれると、そこから自分自身との向き合い方が自然と見えてきました。
本から学べる事も多いけれど、
「自分が生きやすくなるための方法は、自分自身が一番知っている」と言うこともこの本から教わりました。
その短所、実は長所かもしれない
誰かと口論になると、黙りこんでしまいます。
そのあと、家で1人になって考えると、
「あの時、相手にこうやって言えばよかったんだ。」と悔しい気持ちが湧いてくるんですよね。
相手は、無神経な言葉を人にぶつけることが出来る人なのかもしれません。
言葉を選んでしまうHSPの人は、喧嘩のときでも相手を思いやれていたということです。
会議で意見を求められた時、すぐに考えを伝えられないときがあります。
私も、頭の中が整理されていなくて、自分がどうしたいのか分からないときがあります。
「一晩じっくり考えさせてほしいな…。」とさえ思います。
HSPは一つの物事を、たくさんの異なる視点から捉えているからです。
じっくり考える時間は必要だけれど、その分独創的な意見を出せた経験もあるはず。
こんな風に考えられると、今まで感じてきた悔しい思いや劣等感が少し和らいでくるんです。
そのためのヒントを教えてくれるのがこの本です。
愛すべき感受性と想像力
保育園の卒園式、園児の中でたった一人自分だけが号泣していることに気付いて、恥ずかしかった記憶があります。
卒園式の歌や音楽を聴いて、先生や両親の表情を見て、胸がいっぱいになって涙があふれたんです。
昔から、自分の中には想像の世界が広がっていました。
それは今も同じで、私にとって夜眠る前に想像を巡らせる時間ほど、大切で幸せなものはありません。
眠りにつく前、夫に「今何考えてる?」と聞いたことがあるのですが、
夫は、「何も考えないようにしてる。」と言ってました。
それはそれで、愛すべきすごい能力だ!
けれど、私にとってはやっぱり、豊かな想像力と共に生きる毎日の方が、楽しくて幸せだなと思うんです。
この本を読むと、きっと、自分の愛すべき感性に気付けると思います。
他にはない素敵な感性に気付いて、自分だからこそ人一倍楽しめることを見つけられると、
毎日が輝いて見えてくると思います。
私は、今日も想像の世界へ出かけてまいります!
おわりです。
それでは!
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