自分でも理由が分からないまま無性にイライラすることがある…。
一度爆発すると怒りの感情がおさまらなくなる…。
そんな風に感じたことがありませんか?
普段から争いを好まないHSPさんは、自分でも気付かないうちに怒りをため込んでいる場合があります。
それがある日突然、耐えきれないほどのイライラや怒りが押し寄せてきて、大爆発することがあるんですよね。
だからといって、そんな自分を嫌にならないでくださいね。
この記事が、HSPさんが怒りの感情と向き合う際のヒントになれば嬉しいです。
- HSPがなぜ怒りをため込んでしまうのか
- なぜ怒りが突然爆発するのか
- HSPが怒りをため込まないための方法
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
HSPがなぜ怒りをため込んでしまうのか
HSPにとって怒りの感情は強烈すぎる
HSPさんは、怒りの感情を好みません。
普段から争いを好まないHSPさんにとって、怒りは強烈すぎるエネルギーだからです。
繊細な神経のバランスが乱れてしまうと、そのバランスを整えるのにかなりの時間がかかります。
怒りが爆発した翌日は一日寝込んでしまいます…。
HSPさんは、怒りによって消耗されるエネルギー量が多いことを知っているので、普段から争いを避けようとします。
そのため、怒りを我慢すること自体がHSPさんの中で当たり前になりすぎていて、
日々溜まっていく怒りに自分でも気付けないことがあるんです。
怒りが爆発するのにはきっかけがある
自分でも気付けていなかった怒りが、何かのきっかけに溢れることがあります。
先日、夫が私の耳元で大きなくしゃみをした瞬間、びっくりしたのと同時に涙が溢れました。
そしてその涙と一緒に、それまで心に引っかかっていた色んな感情が次から次へと溢れてきたんです。
「そんなことで泣いて」と思われるかもしれませんが、くしゃみがきっかけとなって簡単に溢れてしまうほどに、怒りはコップいっぱいに溜まっていたのだと思います。
あなたにもこんな風に、怒りのコップから水が溢れて初めて自分の気持ちに気付くことがあるのではないでしょうか。
怒ってしまったことに罪悪感を抱く
HSPさんは普段から、誰かが嫌な気持ちにならないように、うーんと考えて発言しようとしますよね。
けれど、怒っている時のHSPさんは、自分で自分が制御できないほどに怒りに振り回されてしまいます。
怒りに任せて相手が傷つく言葉を口に出してしまったり、ひどい態度を取ってしまったりして、
あとで冷静になったとき、後悔が残ることがないでしょうか。
HSPさんは、自分の感情だけにとどまらず、相手の感情まで敏感に察知します。
自分が誰かを傷つけてしまった時、その人の痛みを感じて自分自身も傷ついてしまいます。
その結果、怒ってしまったことに罪悪感を抱いてしまうんです。
怒りをため込まないために
感情を表現する癖をつける
脳内に渦巻いているたくさんの情報を言葉や文字にすることで、そのときの感情が整理されやすくなります。
HSPさんが日々吸収する情報の量はとても多いです。
それらを整理する作業は楽ではありませんが、見て見ぬふりしてしまうとHSPさんの複雑な感情の変化に自分自身でも気付けない場合があります。
傷ついた出来事をもう思い出したくないときもありますよね。
私も、思い出すとまた長く悩んでしまうのが分かっているので、考えないようにすることが多いです。
でも、それでその出来事を忘れられたことってないんですよね。
ずっと心の奥底で引っかかっていて、ときどきふと思い出したりします。
ことがらによって、時間が経っても解決できるものと、そうでないものとがあります。
だから、将来の自分がつらい感情を抱え込んでしまわないように、
普段から感じたことを少しでも言葉や文字にすることが大切だと思っています。
誰かに相談する中で気持ちが整理されるかもしれませんし、
口に出すのはハードルが高いと感じたら、自分だけが見るノートなどに書き出すだけでも大丈夫です。
その紙をぐしゃぐしゃにして捨てることで気分がすっきりする人もいます。
私は、後から冷静になって出来事を振り返るためにそのまま残しています。
感情を表現して思考を整理することで、自分の感情の動きに寄り添うことができます。
物にあたるのは逆効果
相手の代わりにクッションなどを痛めつけることで、怒りを克服できるという考え方があります。
これも、感情を表に出す手段の一つではあります。
しかし、HSPさんが攻撃的に行動すると怒りは収まるどころか、その行動をきっかけに増幅してしまいます。
HSPさんにとって、怒りに任せて物にあたるのは逆効果です。
相手のことを思いながら自分の内面と向き合って、少しずつ心を落ち着かせる方がHSPには合っているのだと思います。
おすすめ日記ツール”mooda”
私はノートを広げるのが面倒なので、スマホアプリを使っています。
「mooda」というアプリで、ふにゃふにゃの癒されるアイコンが特徴です。
その日の自分の気持ちをイラストで直感的に表現して、そこに日記のように文字や写真を入力することができます。
疲れきって文字を打ちたくない日には、そのイラストを選んで感情を目に見える形で残すだけでも大丈夫です。
方法はいろいろですが、日ごろから感情を少しずつでも表現することが何より大切です。
自分をいたわるのも大切
根本的な解決にはならないかもしれませんが、その日のイライラやモヤモヤを解消することはとっても大切です。
辛い出来事としっかり向き合った自分のことをいたわってあげてください。
心がざわつく日に私が実践している方法を記事にしてたので、よかったら読んでみてください。
さいごに
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
HSPさんは、人より細かなことにも気づける分、我慢してしまうことも多いです。
けれど、自分が深く傷ついたことや辛かったことを、自分の中だけで抱え込む必要はないですよ。
「こんなこと言って面倒に思われたらいやだな」
「こんなことで泣いて弱い人間だと思われたらいやだな」
いろんな思いが邪魔をするけれど、せめていちばん身近な人とは本音で向き合えるようになれたらいいなと、私自身も思っているところです。
”少しずつ”です。
おわりです。
それではっ!
コメント
最近本当に些細なことで私が主人にぶちギレてしまい物にもあたり、主人を怒らせてしまいました。今も怒っています。検索していたところこちらのブログを見付けました、私と同じ方がいたんだと安心しました。同時にちゃんと向き合わないとも行けませんが…
あおいさん、コメントありがとうございます。
自分の発信があおいさんのもとに届いたこと、大変うれしく思います。
と同時に、同じように悩んでいる方がいたのだと、私自身も安心と勇気をいただきました。
私は、HSPのことや自分の特性を知ったことで、怒りが爆発したあとの罪悪感からはほんの少しだけ解放されたような気がしています(相変わらず夫には年に数回あたってしまいます…)。
これからすぐに変わるなんてことは難しいと思いますが、あおいさんにとってこの記事が”自分を知るためのきっかけ”になれば、幸いです。