会議の終盤には頭が働かなくなってくる…。
友人と話しているうちに、会話についていくだけで精いっぱいになってくる…。
こんな風に、人より頭が疲れやすいことで悩んだ経験、ありませんか?
「疲れにくくなる」ことは難しいかもしれませんが「疲れやすい自分とうまく付き合う」方法は、きっとあります。
この記事が、そのためのヒントになれば嬉しいです。
HSPとは?
「HSP」とは、Highly Sensitive Person の頭文字をとった言葉で「とても敏感な人」という意味です。
今では、5人に1人がHSPだと言われています。
「HSPのことをより詳しく知りたい」という方は、こちらの記事をチェックしてみてください。
疲れやすいのは一度にたくさんの情報を吸収しているから
HSPさんはたくさんのことを敏感に察知するので、一つの物事の細かいところにまで気が付きます。
加えて、とても豊かな想像力を持っているので、一つの情報からいろんな空想を広げていきます。
だから、HSPさんの頭の容量は人よりも早くいっぱいになってしまうんです。
それが、重要な会議や大切な友人との時間であるとき、我慢して平気なふりをすることもできますが、
余計に体力が消耗して、へとへとになってしまいます。
疲れやすい自分に、うんざりすることもある
どういうときに、疲れやすさを感じますか?
私は、特に美容室が苦手です…(美容師さんに罪はありません)。
カットとカラーで2時間ほどかかり、その間の美容師さんとの会話にも神経を使ってしまうからです。
ある時は「トリートメントをするかしないか」の判断もできないほどに神経を摩耗していました。
そうなると、休憩するよりほかありません。
その日は美容室のあとショッピングの予定でしたが、その後の自分のために帰宅しました。
家に帰ると、横になって目をつぶりエネルギーをチャージ。
私の場合、15分ほどで復活するときもあれば、1時間半ほど時間を取って回復するときもあります。
皆みたいにアクティブに楽しみたい…。疲れやすい自分にうんざりすることがありますよね。
自分の容量を知ると疲れとの向き合い方が変わってくる
私の頭は、2時間で働くことをやめてしまいます。
そのことに気付いたのは、わりと最近です。
集中力を要する会話や神経を使う場面が2時間続くと、頭が鉛のように重たくなって働かなくなる感覚です。
疲れやすい頭のせいで、もどかしい思いをしたことは幾度となくありますが、
2時間のリミットに気付けたのは、自分にとってかなり大きなことでした。
2時間という目安があることで、最も重要な時に自分がベストの状態でいられるように、自然と前後の動き方が変わってきます。
また今までは、何をするにも疲れやすい自分に「皆が努力してるときに私は寝てばかり」と、劣等感や焦りすら抱いていましたが、
鉛のようになった脳を無理に働かせようとしても、苛立ちが募るばかりだということにも気づきました。
少し休憩したら、自分も納得の成果が出せるということが分かったので、それも自分にとって必要な時間なのだと思えるようになりました。
難しいのが、リミットはいつも決まって2時間ではないというところです。
その時々によってできごとの大きさも疲れ方も違うので、気づいたときには限界を超えていることもあります。
そんな時には「よくがんばった」と、自分を褒めてあげられたら十分です。
自分の特性を受け入れると疲れにくい場所が増えてきた
自分の疲れの正体が分かり始めてからは、夫に「今は頭が働いていないから、あとでじっくり聞くね」と言えるようになってきました。
きちんと向きあって話を聞きたいと思うから、そうしています。
それと、気を許した友人との会話ではアンテナを張りすぎるのを辞めました。
普段から相手の言葉や表情に注目して、相手が求める言葉を探っている自分がいたからです。
誰とでも真正面から向き合いたいと考えるHSPさんは、共感力も高いです。
感情移入して、その分自分自身は疲れてしまいます。
もちろん大切な話にはしっかり向き合いますが、
そうでないときには「気の利いた返事をしないと」なんて考えることを辞めました。
そして「ちょっと疲れたな」と思ったら、自分なりの休息をとってまた輪に戻れば大丈夫。
家に帰ったとき「今日は、あまり疲れてないな」と分かると嬉しくなります。
さいごに
「5人に1人がHSP」と言われるように、HSPは少数派です。
多数派のタフな人たちの中で、遅れをとらないためにぐっと耐えなければならない瞬間もたくさんあると思います。
そんな中にも、”自分が自分らしくいられる場所”を見つけられて、そんな場所が少しずつでも増えていったら、
疲れやすい自分にうんざりすることも、自然となくなっていくんじゃないかなあと思ったりしています。
そうなるといいですよね。
おわりです!
それでは。
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